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HACCP、ISO22000からFSSC22000の違いとは

世界標準としての規格

世界には複数の食品衛生管理規格が存在しています。もともと食品は、農場から食卓まで多岐にわたっており、農場、工場、加工所、レストラン、スーパーなどそれぞれのプロセス(セクター)毎に衛生基準が作られています。
また、気候や食習慣の違いにより、地域毎にも異なった衛生基準があります。

そのなかで、最も国際的に普及している規格がアメリカで開発されたHACCPです。

HACCP認証は、「HACCP7原則12手順に基づくハザード分析手法を採用している」ことを認証するものです。食品関連企業の基礎となる『一般的衛生管理』についての定めは特にありません。

HACCPはあくまで『ガイドライン』であるため、目的や認証団体ごとに複数のHACCPが存在し、運用する基準は国や業種によって異なっています。「埼玉HACCP」「細菌検査」などそれぞれが独自に審査基準を作って認定しています。このため、世界共通の基準としては利用することができません。

ISO22000は初の食品安全の国際規格であり、世界共通の基準として通用します。審査基準も世界共通であり、認証の信頼性が高くなっています

ISO22000の管理方法

HACCPの弱点を改善するために生まれたのがISO22000です。ISO22000には、2つの特徴があります。

一つは、HACCP分析手法をベースとしつつ、基本となる一般衛生管理プログラムの項目を明確にした、ということ。
もう一つは、管理手段を常にベストの状態に更新していくことを明確にしたこと。

ISO22000の根底に「現在の管理手段が未来永劫通用するとは限らない」という考え方があることから、これらの特徴が生まれました。HACCP認証の弱点を補いつつ、PDCAサイクルを明確にしたという点で、食の安全により近づいた規格となりました。

ISO22000は、世界規模で食品安全対策に取り組むため、世界中の全分野に普及させることを重要な目的とし、フードサプライチェーンの中に存在する多くの食品安全規格を網羅しています。



認証取得の方法

HACCPは基本的にアイテム毎の認証です。たとえば主要16アイテムのうち3アイテムだけがHACCP対象商品である場合、4アイテム目をHACCPにする際は、その都度審査を受ける必要があります。

例えば「魚肉ソーセージ」でHACCP認定を受けている会社が、新規に「魚肉ハンバーグ」を作る場合、HACCPでは新たに審査を受ける必要があります。(通常、対象アイテムの拡大を申請した後、臨時審査もしくは定期審査の際の確認が行われます)

ISO22000は食品安全マネジメントシステムに対する認証取得のため、その仕組みに基づいて製品が作られていればアイテムごとに認証を受ける必要はなく、汎用性が高い規格といえます。

ISO22000の場合、「魚肉ソーセージ」と同様のハザード分析が行われる仕組みがあるかどうかが、確認できればそれで終わりです。


※業種、取扱製品によっては、ISO22000の基準では物足りない』『もっと厳格な衛生基準が必要である』ということもあります。そのような場合は、必ずしもISO22000が組織に最適だとは言えないため、HACCPや自社の衛生基準に従うことが優先されるでしょう。認証取得については、両方のメリット、デメリットを見比べて、組織が判断することになります。


FSSC22000〜前提条件プログラムの厳格化


ISO22000では、食品安全の基本となる『前提条件プログラム』の項目を明確にしています。ただ、その具体的な内容については、各会社にゆだねる形になっています。

このため、ISO22000を取得しても、会社によって手洗いルールの取組などに差異があり、衛生管理が行き届いた会社とそうでない会社が存在します。

そこで、一般衛生管理プログラムとして、統一した基準が必要だということで生まれたのが『PAS220』です。

ISO22000とPAS220を組み合わせた規格が、FSSC22000です。
より具体的で明確な衛生管理プログラムを導入することで、食品の安全をさらにしっかりと守ることを目指しています。


参考



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