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ISOの運用品質マネジメント8原則

品質マネジメント8原則とは

役に立たないルールと役に立つルール

ISOで求められるのは、『ISO要求事項にしたがってルールを作る』『それをみんなで守る』『ルールがちゃんと守られているかどうかを監視する」ということだけです。
ルールは合法的、常識的なものであるべきなのはもちろんですが、いくら「正しい」ルールでも、意味のないルールを作っていることはないでしょうか。

 ・電話を受けたら受けた数をすべてメモに残して表にまとめる、
 ・営業マンはその日の営業報告をするために上司が帰社するまでは帰ってはいけない、
 ・トイレに行った後は手を洗う
    ↓       ↓
  誰が何のために見るのか?という、読み人知らずの【文書】。
  「おつきあい」のためだけの【規律】。
  わざわざマニュアル化する必要もない、子供でも知っている【常識】。

これらは決して「間違った」ルールではありませんが、業務をややこしくしたり、今更ルール化する必要もないことだったりします。
これがいわゆる『意味のないルール』なのですが、このような役に立たないルールでも、それが運用され監視されていれば認証取得できます。

というと、「ISOなんて役に立たない」と思われそうですが、そもそもISOは最初から【役に立つ】ものではありません。【役に立たせるもの】です。

ISOを役に立つものとして構築・運用するために大切なポイントは、以下の2つです。

・適合性〜システムが要求事項に適合している
・有効性〜システムが有効に機能している

「ISO要求事項にしたがってルールを決めた状態」は、『適合性』は満たしていることになりますが、必ずしもシステムが会社にとって有効に機能している(役に立っている)とは限りません。

そこで、ISOの『有効性』を満たすために、『品質マネジメント8原則』が提唱されているのです。


品質マネジメント8原則にできること

品質マネジメント8原則とは『原則』という名の通り、マネジメントシステムを構築する以前の『土台』となるものです。

たとえば、ISO9001では『マーケティング戦略』などが明確に位置づけられていません。
しかし8原則では、「顧客重視」のなかで戦略の必要性を訴えています。

また、『人事管理』についてもそうです。
これは、「6.2.2」の「力量」で述べられていますが、実際は当たり障りのないルールが定められていることが多いようです。「人事評価制度」と結びついた力量評価を導入している事例はほとんどありません。
しかし8原則では「人々の参画」のなかで、適切な人事配置の必要性が述べられています。

ISOは、会社の中にシステムを構築することによって、会社の足並みをそろえます。
8原則を取り入れたISOでは、そろった足並みがどこに向かうべきかを示してくれます 。
無駄を省きながら、本当に必要なものや会社が決めた目的に向かって、会社全体が一丸となって歩いていけるよう、進むべき道を教えてくれるのです。

とはいえ、品質マネジメント8原則を導入しているかどうかは、「認証取得」の観点からのみ見た場合は、必須事項ではありません。「なくてもよい」ものです。

しかし、品質マネジメント8原則を取り入れたISOでは、単なるシステム構築に終わるだけでなく、『顧客や地域に信頼され、愛され、継続できる企業作り』『経営者のやる気』『社員の向上心』といった『経営のために必要な』システムを構築します。

だから、単に要求事項を満たしたISO構築・認証取得ではなく、本当に効果が出るISOシステムが出来上がります。

品質マネジメント8原則にはどのように取り組むか


ISOを構築する前から、すでに会社内にある程度のシステムが出来上がっている場合は、8原則をとりいれたISOを構築することで、真に経営に役立つシステムになるでしょう。

8原則は経営の基礎、土台であるため、基礎作りをしっかりすることで、ISOシステムが有効に機能しやすくなるからです。

とはいえ、ISOに取り組み始めたばかりの頃は、認証取得のためのシステム構築に精一杯で、8原則を考える余裕はないかもしれません。

そこでISO認証取得後に、8原則のエッセンスを少しずつ足していくことをおすすめします。
・ISOを構築して2年目、3年目に何をすればよいのかわからない・・・
・組織になかなかISOが浸透しない・・・

そんなお悩みがあれば、まずは8原則を知ることからはじめてください。


2000年にISO9000シリーズが改訂されたとき、最も大きな改訂ポイントとなったのは、 8原則の考え方が導入されたことでした。
2000年版ISO9000では、ISO14000シリーズの考え方を9000シリーズにも組み込み、どんな業種でも、どんな規模でも、どんな製品・サービスにも適用できるようになりました。
8原則は、今後登場するすべてのマネジメントシステムに適用できるものだとも言えるでしょう。




上記の内容を再編し、補足、整理したものが、本になりました。
 マネジメントシステムの原理原則〜品質マネジメント8原則で経営力を高めよう

ISOの土台「品質マネジメント8原則」を徹底解剖し、組織の目指すものを確実に実行するためのシステムづくりの方法について、豊富な事例をベースにまとめています。

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品質マネジメント8原則
1.顧客重視
2.リーダーシップ
3.人々の参画
4.プロセスアプローチ
5.マネジメントへのシステムアプローチ
6.継続的改善
7.意思決定への事実に基づくアプローチ
8.供給者との互恵関係