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ISOの運用ISO9001,14001の運用

ISOの自覚教育とは〜 言うだけでは意味がない 伝えることの大切さ

他社で重大な事故等が発生した場合、朝礼等で注意伝達が行う会社も多いと思います。
ISO9001、ISO14001を取得している会社では、「予防処置」などの取組みの一環として、他社の事故を取り扱っているところもあるでしょう。


例えば、2005年にJR福知山線で脱線事故が発生し、死者107人、負傷者549人という、稀に見る大惨事となりました。
当時、大々的に報道されていたため、覚えている方も多いと思います。

しかし、その少し前に発生した、JR四国・宿毛駅の特急列車追突事件について知っている方は、どのくらいおられるでしょうか。

恐らく当時、JR西日本でも四国の事故は話題になったのでは、と思っています。
しかし、福知山線の事故は、JR四国の事故から2ヶ月も経たないうちに発生しています。
JR四国の事故は、どうやらその後の鉄道業界の意識改善に役立てられなかったようです。

各現場のリーダーが「うちの会社では大丈夫」という考えのもとで訓示をしても、従業員には伝わりません。

ISO9001やISO14001を取得している会社では、「予防処置」として、朝礼や部課ミーティングで他社事故の内容を検討し、手順の再教育を行っているところもあります。

とりあえず、その程度のことを行えば「予防処置を行った」という実績になり、審査もすんなり通ります。

しかし、それでは全く意味がありません。
予防処置の効果のレビューとして、「従業員一人一人に自覚が備わったかどうか」を確認することまで踏み込んでいかなれば効果はありません

他の会社が起こした事故を自社のこととして捉え、社員一人一人に自覚させていく『自覚教育』をしっかりやっておけば、ひょっとしたらJR西日本での事故は防げたのではないでしょうか。

JR西日本を批判することは簡単です。
しかし、自分の会社に置き換えたときにはどうでしょうか?
社員に自覚を持たせるための取組みを行っていますか?

もちろん,このような取組みは一朝一夕ではいきません。時間がかかる取組みです。

しかし、時間をかけて社員に自覚を持たせるという活動こそが、ISOの本来の役割です。
そして、それが継続的改善につながっていきます。



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このページの内容は、ISOコンサルタント 三村聡(有限会社アイムス代表)が執筆しているメールマガジン「マネジメントのマメ知識〜ISOを活用しよう」で取り上げたコラムを再編し掲載しています。(2005.6.15発行「言うだけでは意味がない 伝えることの大切さ〜JR福知山線脱線事故に学ぶ自覚教育」より)

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