力量・教育訓練〜品格を育てよう
ISO9001などが要求している力量とは、簡単に言えば「業務遂行能力」のことです。
ある業務を実行するために必要な力量を明確にし、それを満たすように教育訓練を実施していくという考え方です。
業務に関する能力は、OJTなどの経験で覚えることが可能です。
しかし、会社という視点で見ると、本当に業務遂行能力だけで充分でしょうか?
まるで優秀なコンピューターのように『仕事をこなせること』だけでよいでしょうか。
もちろん、業務を行ううえでの最低限の能力は、何らかの形で身につけておく必要があります。
それを身につけるために『教育、訓練をどのように行うか』を決めるのが、ISO構築の段階です。
けれど、会社としての『力量』をどう育てていくかを考えたとき、育てるべきなのは、業務遂行能力だけではありません。
必要なのは、『品格』も兼ね備えた人材です。
ISOでは、『教育訓練』『自覚教育』『力量』といった社員教育に関する言葉が頻出しますが、どんな風に教育訓練を行ったらよいのか、ということに悩むケースが多々あるようです。
ペーパーテストを実施するのか、何かを暗唱できるようにするのか。
何らかの仕事を効率的に、完璧にできるようになれば、それが『力量』になるのか。
けれど、仕事さえできれば飲酒運転くらいしてもよいのか、ゴミの日ではない日にゴミを出していいのか、というとそうではありません。
そんなプライベートの範囲に、会社は関与する必要はないかもしれません。
しかし、実際に社外で何らかのトラブルがあったとき、『あんなトラブルを起こす社員のいる会社』と見なされるのは避けられません。
多くの会社では、業務遂行能力を身につけるための、何らかの教育、訓練を行っていると思います。
けれど、人格を養う教育は欠けていることが多いのではないでしょうか。
何故、この仕事をしているのか、仕事に対する誇りを持ってもらうことが必要です。
特にISO認証取得後の企業は、品格を含めた教育訓練について考えてみましょう。
会社が社員に『仕事』を求めるのは当たり前です。
本当に会社として社員に求めるべきなのは、『品格』。
これをしろ、と言われて、ただ黙って従うのではなく、できないから、したくないから、と反対するのでもなく、その仕事の持つ意味を、経営者と従業員が一緒に考えられるような社風づくりをしましょう。
そのために、一人ひとりが自分自身の『品格』を育てていけるようにしましょう。
| 上記の内容を再編し、補足、整理したものが、本になりました。 マネジメントシステムの原理原則〜品質マネジメント8原則で経営力を高めよう ISOの土台「品質マネジメント8原則」を徹底解剖し、組織の目指すものを確実に実行するためのシステムづくりの方法について、豊富な事例をベースにまとめています。 |
このページの内容は、ISOコンサルタント 三村聡(有限会社アイムス代表)が執筆しているメールマガジン「マネジメントのマメ知識〜ISOを活用しよう」で取り上げたコラムを再編し掲載しています。(2007.2.15発行「品格を育てよう」より)
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