ISO14001の自覚教育とは
ISO14001が形だけになっていて、取得後何年たっても何の成果も見られない・・・そのような会社はたくさんあるようです。
なぜ、形だけのISOになってしまうのでしょうか。
その理由のひとつとして『自覚教育』の取り組み方が考えられます。
環境に関する『自覚教育』というと、『地球温暖化とは何か』『紙、ゴミ、電気を削減しよう』『リデュース・リユース・リサイクル』など、『環境活動とはこういうことですよ』といった話をするといったことを行っている企業が多いようです。
確かに、そういう話をして環境に対する問題意識を持ってもらうことは大事なことですが、『では自分は何をすればいいのだろう』ということはなかなか理解されにくいと思います。
環境についての『自覚教育』は、『プラス』と『マイナス』の両方を具体的に理解させることが大切です。
『プラス』を教える自覚教育とは、自分が効率よく作業を行うことによって、環境面にこんなにプラスになるということを理解させることです。
例えば、浄化槽清掃を行っているある会社では、ISO14001を通じて浄化槽を適切に維持することが汚染防止につながることに気づきました。
すると、これまでは「きれいな話ではないから営業しにくい」と及び腰だった営業マンが、「自分たちがしっかり営業すれば海をきれいにできる」と、仕事のもつ意味を自覚し、環境啓蒙の営業用パンフレットを作るなど定期的なメンテナンスに関して積極的に営業を強化しました。
自分たちの仕事がいかに地域環境にプラスになるのかを理解することで、就業意欲がわき、経営に反映させることができた例です。
『マイナス』を教える自覚教育とは、手順どおりやらなかったらどれだけ周りの迷惑になるのかというデメリットを教えることです。
人が本当に理解するのは、失敗したり怒られたりするときだといわれます。
とはいえ、企業は怒ったり失敗させる機会をいちいち与える余裕などありません。
そこで大切なのは、予測することです。
車の免許をとった方なら経験があると思いますが、教習の過程で『車の脇から突然自転車が飛び出してくる映像』などを見せられたりします。
違反者に対しては、免許更新のときに『交通死亡事故』などの衝撃的な映像を見せられることもあります。
あのような教育を受けてから一週間は、ほとんど事故が起こらないという統計もあるのです。
単に『環境について考慮しよう』ではなく、バルブをちゃんと閉めなかったら、油が流出して魚が死んでしまうなど、身近な環境とセットにして理解してもらうことからはじめてみましょう。
| 上記の内容を再編し、補足、整理したものが、本になりました。 マネジメントシステムの原理原則〜品質マネジメント8原則で経営力を高めよう ISOの土台「品質マネジメント8原則」を徹底解剖し、組織の目指すものを確実に実行するためのシステムづくりの方法について、豊富な事例をベースにまとめています。 |
このページの内容は、ISOコンサルタント 三村聡(有限会社アイムス代表)が執筆しているメールマガジン「マネジメントのマメ知識〜ISOを活用しよう」で取り上げたコラムを再編し掲載しています。(2007.9.13発行「環境の自覚教育とは」より)
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