ISOは今、マネジメントシステムは今 / 2009.5.27
不況の中、ISO認証取得をめざす企業の数も減ってきているという噂を聞きます。
ISOを取得したものの、役に立たない、費用がないという理由から、ISOを返上する企業もちらほら出てきているということも耳にします。
確かに「一部では」それも事実ですが、それがISOの現状を物語るものではない、ということは、このメルマガを読まれている皆さんならお分かりだと思います。
ISOの認知度が高まるにつれて、ISOに関する悪い話、よい話が出てくるのは当然ですから。
一般的に、よい話がニュースになることはほとんどありませんので、どうしても「悪い話」ばかりが有名になってしまいますが。
では、実際のところはどうなのか。
私は最近いくつかのメディアから取材を受けましたが、そのほとんどが「ISOの現状はどうなっているのか?」というものでした。
なぜ、このような質問が出てくるかと言うと「認証取得件数」が以前ほど増加していていないためです。
また、ISO認証取得しても意味がない、維持費ばかりがかかると、ISOを返上したという会社の噂もちらほら聞かれるからだと思います。
確かにかつて「ISOブーム」と言われた頃に比べると、ISO認証取得件数の伸び率は鈍化しています。
けれど『ISO自体』は、順調に成長を続けています。
「ブーム」だった頃がISOの「幼少期」だったとすれば、今は「成長期」、これからぐんぐん「成熟」していくことが期待される非常に伸び盛りで社会ににマッチしてきている時期です。
というのは・・・
「幼少期」のISOは、今後が期待できる要素は持っていたものの、まだ手当たり次第いろいろ試している時代。
「とりあえずマニュアル」「とりあえず規格」と飛びついているだけのことも多く、その後どのように展開すればよいのかが明確になっていない企業も多く見られました。
その後、ISOは少しずつ殻を脱いでは不要なものを捨て、洗練された形に成長していきます。
「ISOのあるべき姿」に近づき、経営により添った形での「マネジメントシステム」という輪郭がはっきりしてきました。
そして今後、さらに「品質マネジメント8原則」などをしっかり取り入れた「大人のISO」になることが予想されています。
最近話題の『グリーン・ニューディール』もマネジメントシステムのひとつだといえます。
単に『環境』という一部の目的、狭い視野で対策を考えるのではなく、環境を軸に置いた上で、社会のシステム構造全体を変えようという考え方です。
この不況時においても、目先のことしか考えていない企業、とにかく「値下げ」しか対策はないと考えている企業もあります。
けれど、社会の流れが変化したというのは、システム全体を見直すチャンスです。
ただ、残念なことに、ISOのその変化(変化というより、もともとあるべきだった姿になっているだけなのですが)についていけず、いまだに10年前のISOの姿を持ち出してくるケースもあります。
ISOはちゃんと進化、成長をしているのですから、今の、そしてこれからのISOをしっかりと理解していきましょう。
| 上記の内容を再編し、補足、整理したものが、本になりました。 マネジメントシステムの原理原則〜品質マネジメント8原則で経営力を高めよう ISOの土台「品質マネジメント8原則」を徹底解剖し、組織の目指すものを確実に実行するためのシステムづくりの方法について、豊富な事例をベースにまとめています。 |
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このページの内容は、ISOコンサルタント 三村聡(有限会社アイムス代表)が執筆しているメールマガジン「マネジメントのマメ知識〜ISOを活用しよう」で取り上げたコラムを再編し掲載しています。(2009.5.27発行「ISOは今、マネジメントシステムは今」より)
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