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企業のCSR〜エシカル消費


タイガーマスク現象の裏側

暗いニュースがメディアを賑わせる昨今ですが、今年のはじめ、ほのぼのとしたニュースが日本中を駆け抜けました。
全国で発生した「タイガーマスク現象」です。
タイガーマスクの主人公「伊達直人」を名乗る匿名の人物から、児童施設等にランドセルが届いたというニュースをきっかけに、
全国で同じような出来事が発生しました。

「流行に乗った」と言えばそれまでですが、困っている人たちのために何かをしたいという善意が、このような現象を引き起こしたのでしょう。

2011年1月14日の日本経済新聞によると、「日頃、社会の一員として何か社会のために役立ちたい」と答えた人は、日本人の65%とのことです(2010年内閣府調査)。

しかし一方、「いいこと」をしようとすると、皮肉を言う人もいます。
表立ってボランティア活動や寄付活動を行うと、「あの人は儲かっているから」
「お金を持っているから寄付するのは当然」という
やっかみに近い批評をされることもあります。

このような風潮が、匿名での寄付というものを生み出したのではないでしょうか。

もっと気軽にボランティア活動や寄付活動に参加できる状態にすることが社会全体の閉塞感を打破するきっかけになるのではないかと思います。


エシカル消費

寄付やボランティアは、日本人にはなじみが薄いことから、「敷居が高い」と思われ、最初の一歩を踏み出しにくい状況もあります。

しかし、もっと身近で、日常の生活の範囲内で行うことができる寄付もあります。
その一つが「エシカル消費」です。

エシカルとは英語で「倫理的」という意味。
エシカル消費とは、「社会規範に配慮した商品を優先的に消費行動を行うことを指します。

つまり、どうせ買い物をするなら、「○○を買えば、売上の○%を寄付します」
と謳われた商品を買う、ということです。

例えば、「ボルヴィック」では、売上に応じてアフリカに清潔な水を提供するというキャンペーンを行っています。

また、私が利用しているスーパーでは、出入り口にレシートを入れる箱があります。
その箱には、複数のボランティア団体のブースがあり、自分が賛同した団体のブースにレシートを入れることで、レシートの1%がその団体への寄付になるという仕組みになっています。
不要なレシートを買い物のついでに箱に入れるだけという、とてもお手軽なボランティア活動です。

これらは、「企業の社会的責任(CSR)」として行われているものです。


寄付活動が消費活動につながる

エシカルな商品を好んで購入する消費者は、増えているそうです。
タイガーマスク現象の広がりを見ても、日本人の心の奥底には「助け合い」「優しさ」が眠っていることを実感しました。

ただ、人の目を気にしたり、恥ずかしがったりして「匿名」になったり、「何かしたいが何をしていいのか分からない」という消極性から、行動に結びつきにくくなっています。

そんな人たちの「自分も何かをしたい」という気持ちは、買い物をする際に普通の商品ではなく「エシカルな商品」を選ぶことで、形にできるのです。

とはいえ、目的は「寄付」というより「買い物」ですから、結果的には「消費の拡大」につながります。

普段の消費活動を通じて社会貢献していくことが定着すれば、消費者、ボランティア団体、そして企業の「WIN-WINの関係」が構築していけるのではないでしょうか。

企業側も「価格」だけではなく、企業の「姿勢」で勝負する時代です。


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このページの内容は、ISOコンサルタント 三村聡(有限会社アイムス代表)が執筆しているメールマガジン「マネジメントのマメ知識〜ISOを活用しよう」で取り上げたコラムを再編し掲載しています。(2011.2.16 企業のCSR〜エシカル消費)より


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